ズーコンポスト

 日本テレビ系列 サイエンスチャンネル で紹介されました。
 2008年5月30日(金)17:00〜17:30 SKY PerfecTV!

 未来をひらく昆虫テクノロジー
 ハエのチカラで環境問題や病気を克服 


赤池学さん(ユニバーサルデザイン研究所)
概要
私たちの身の回りにいる「昆虫」。人間と比べてあんな小さな体の中に、実は、驚くべき能力を持っているのです。
今、医療・バイオテクノロジー・宇宙開発など様々な分野で、その能力を取り入れ、応用する研究がされています。4億年以上もこの地球上で独自の進化を遂げた昆虫の能力=昆虫力。

「ハエのチカラで環境問題や病気を克服」
害虫と思われているハエは、実は人間社会に多大なる貢献をする可能性が高いのです。




ハエを利用して、私たちが抱える問題を克服しようという研究が盛んに行われています。

ハエは、いろいろな動物の死体や糞を分解する世の中になくてはならない昆虫です。


国立感染症研究所 林 利彦さん

ハエのチカラで、家畜の糞で肥料や飼料をつくるズーコンポスト


ハエの力で、
家畜の糞で肥料や飼料をつくる研究がされています。

ズーコンポストは
イエバエを使って家畜の糞尿を再資源化するシステムです。

株式会社BBB ビオファーム培養施設

コンポストとは、
家畜の糞尿や家庭から出る生ゴミなどから
作られる肥料のこと。

従来のコンポストは、
微生物が有機物を分解して肥料にしていました。



ズーコンポストは、イエバエを使って
家畜の糞尿を再資源化するシステム。


ハエの優れた特性を生かし、畜産業から排出される廃棄物を、ロシアのイエバエを使って、わずか1週間で、家畜の糞を肥料にしてしまうのです。

その方法は…

まず、家畜の糞尿にイエバエの卵を振りかけます。

ハエが最も活動しやすい室温25度に保ちます。


6日目には、卵が幼虫になり、出てきます。

従来の堆肥づくりは何ヶ月もかかるのに、イエバエはたったの1週間で、家畜の糞尿を肥料に変えてくれるのです。



←卵を植えて
 1週間後の家畜の糞

従来のコンポストは、
微生物による発酵処理でCO2の発生量が多いのに比べ、
ハエの消化酵素による処理はCO2発生量が少ない。



ハエの消化酵素で作られた肥料には土壌改良効果がある。

ズーコンポストは、肥料と同時に飼料(幼虫)も作られます。
その幼虫には抗菌ペプチドが…



抗菌ペプチドを持つハエの利用法
名取先生は、「昆虫の体の中には、バクテリアを殺すような抗菌物質があるのではないか」と考え、研究を…


農業生物資源研究所 名取俊二さん

抗菌ペプチドを持つハエの幼虫の利用法について…

家畜の飼料には、感染症などの病気を防ぐために
抗生物質が混ぜられていることが多い。


抗生物質を使いすぎると、抗生物質が効かない耐性菌が出来る可能性がある。

抗生物質に代わる薬の第一候補が抗菌ペプチドです。
抗菌ペプチドはいろいろな菌に良く効く。



貯蔵タンパク質は、完全変態をする昆虫の幼虫時代に、体内で作られる。

幼虫を乾燥し粉末にすれば、抗菌物質のいらない抗菌ペプチドの飼料が出来る



←ハエの幼虫を乾燥して粉末にしたもの
ハエの幼虫は高タンパクでアミノ酸の種類も多く、様々な家畜の飼料に適している。

ズーコンポストで家畜の糞尿を再資源化した製品→





マゴットセラピー
壊死した部分をハエの幼虫に食べてもらう療法
幼虫の唾液が感染症を防ぎ、回復を早める。

畜産業から最先端の医療まで、昆虫力がいま花ひらこうとしています。




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